一般社団法人 日本整形内科学研究会 (JNOS)では、2020年2月9日に大阪で「第3回関西運動器エコー祭」をJNOS中四国関西ブロック地方会として開催いたしました。 当日のプログラムの詳細はこちら。
本企画には、講師・スタッフを含め総勢約100名が参加し、「職種・診療科の垣根を越えた集約的治療を目指して」をテ-マに、以下の3講演を行いました。
- 教育講演として今北英髙先生(理学療法士)に「ファシアの基礎と臨床的応用」を御講演していただきました。最新の解剖生理学的見地から、Fascia pain syndrome(FPS) をわかりやすく解説して頂きました。
- 基調講演として遠藤健史先生(総合診療医)に「整形内科の学び方~総合診療医の立場から~」を御講演して頂きました。事前に日本整形内科学研究会(JNOS)の会員に参考図書などのリソ-スに関するアンケ-トを基に、運動器疾患の学び方・勉強法を詳しく教えていただきました。発表資料はこちら(遠藤先生学習リソース資料 2020年2月9日 JNOS第3回関西運動器エコー祭)
- 特別講演として中本達夫先生(麻酔科医)に「多職種連携と医療者患者間関係におけるコミュニケーションツールとしての超音波の有用性」を御講演して頂きました。
今回のテ-マである集約的治療の集大成ともいえる「痛みのセンタ-」設立へ向けてのお話を含めて、とても有意義で貴重なご講演でした。
3講演とも素晴らしく、私どもが当初から考えていましたもう1つのテーマである、「整形外科医が謙虚な姿勢で他科から学ぶ」を、大変深めていただいた内容でした。
その後のシンポジウムでは、白石吉彦先生(総合診療医)と永野龍生先生(整形外科医)の座長のもと
「それぞれの立場から観た各科の整形内科的診療」をテーマに上記3人の演者に加えて、谷掛洋平先生(整形外科医)が発表しました。
そして、会場の質疑応答も含めて活発な討論が行われました。
午後からは、39名の参加者によるハンズオンセミナ-を行いました。
- 初心者・初級者コース:プローブの基本操作、肩関節の一連の描出、足関節の基本描出
- 一般コース:前腕の筋・神経・血管の描出、肩から腋窩部の描出、膝から下腿・足部での筋・神経・血管の描出
をそれぞれ行い、どのグル-プも熱気にあふれ、あっというまの3時間でした。
ご参加いただきました皆様方、大変ありがとうございました。
一般社団法人 日本整形内科学研究会では今後も有用な講習会、セミナー等を開催してゆく所存です。
今後もよろしくお願い申し上げます。
関西ブロック長 永野龍生