一般社団法人 日本整形内科学研究会では、2020年4月11日(土) に第3回 JNOSウェビナー[Web Seminar] を開催いたした。
これは、昨今のコロナウィルス感染拡大防止対策のみならず、従来からいただいていた、実際の集会、セミナーに参加するのが困難であるのでオンライン講座などをもっと積極的にやってほしいという要望に応えるものです。
概要:第3回 JNOSウェビナー[Web Seminar] 講義
第3回JNOSウェビナーは「頚肩部 その3」をテーマに開催しました。
60分の講義に続き、30分程の参加者との双方向性のディスカッションに盛り上がりました(症例相談含む)。
今回扱ったテーマは、第1回と第2回で扱った後頚部の「つっぱり感」の悪化因子として重要な、「前頚部のつっぱり感(伸張制限)」です。いわゆる「猫背」・「巻き肩」など、現代を反映するような不良姿勢の治療に非常に重要な内容です。
学術局長小林只先生による以下の項目の動作分析(2画面配信を用いた前方姿と後方姿の配信)と、会長木村裕明先生による各発痛源に対応した治療手技のポイントと解説でした(以下図参照)。
- 大胸筋鎖骨部・三角筋前部線維・鎖骨下筋(鎖骨下動脈)
- 胸鎖関節(胸鎖靱帯含む)
- 大胸筋鎖骨部・小胸筋 / 広背筋・大円筋
- 腕神経叢・腋窩神経(QLS):棘下筋の伸張によるNerve tension test
- 棘上筋前部線維/肩甲下筋上部線維
- 頚長筋・頭長筋・前斜角筋~腕神経叢
- 胸骨部の皮下組織・創部)・胸鎖乳突筋
動画公開:第3回 JNOSウェビナー[Web Seminar] 講義
第3回JNOSウェビナーの動画およびディスカッションは、会員限定フォーラムで閲覧可能です
- 前半の講義動画(47分程)
質疑応答[目次]:第3回 JNOSウェビナー[Web Seminar]
- セミナー中の質疑応答の動画(21分程):目次は以下です。
質疑応答は、会員アーカイブで動画で視聴できます。
- 00:18 質問1)手術痕や創部など多くの傷がある患者の発痛源評価・治療の評価方法、そして治療の優先順位は?
- 02:20 質問2)創部の発痛源を疑う時、具体的に創部の「どこ」を治療するのか?
- 05:46 質問3)浅い「ところ」の治療ですが、具体的には「どこ」ですか?
- 07:27 質問4)症例相談:長胸神経麻痺へのハイドロリリースの適応と実践
- 10:15 締めの言葉(銭田)
- 10:47 追加質問1)小胸筋の詳細な評価と治療
- 12:04 追加質問2)鎖骨下筋の詳細な評価と治療
- 13:51 追加質問3)胸鎖関節の治療部位(関節腔内、靱帯・周囲組織)の具体的評価
- 16:14 追加質問4)胸鎖関節の靱帯構造部へのハイドロリリースの手技とコツ
- 17:24 追加質問5)前頚部伸張制限に対するレッドフラッグの詳細
- 専用フォーラム内でディスカッションもあり。
入会案内
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