一般社団法人 日本整形内科学研究会では、2021年7月10日(土) に第32回 JNOSウェビナー[Web Seminar] を開催しました。
これは、昨今のコロナウィルス感染拡大防止対策のみならず、従来からいただいていた、実際の集会、セミナーに参加するのが困難であるのでオンライン講座などをもっと積極的にやってほしいという要望に応えるものです。
概要:第32回 JNOSウェビナー 講義 [出版記念] 第2版 fasciaリリースの基本と臨床:ハイドロリリースのすべて
一般社団法人 日本整形内科学研究会では、2021年7月10日(土) に第32回 JNOSウェビナー[Web Seminar] を開催いたしました。
今回は、2021年7月中旬に発刊予定の「Fasciaリリースの基本と臨床第2版 ハイドロリリースのすべて治療技術(文光堂)」を記念して、編者による記念ウェビナーの第1回目でした。
本書籍は初版からfasciaハイドロリリースのバイブルとして広く活用をいたいており、今回の改訂ポイントについて編者の視点から皆様にご説明しました。
- 本書の位置づけ、そして1版と2版の目次を比較して全体像を説明しました。
- 何が増えたか:歴史・言葉、病態生理、診察方法、手技、症例、問診技術、生活指導、手術療法、など
- 何が整理されたか:定義、診断学、画像診断、類似手技(ハイドロリリース、ハイドロダイセクション、ブロック)、など
- 何が今後の課題か:〇〇〇、△△△、ほか → 第2回日本ファシア会議(2021年11月)でシンポジウム予定
- ショートレクチャー(以下、サンプルスライド)
- 小林先生:fasciaの定義(fascia system, a fascia, fibrilsの関係性)、発痛源としてのfasciaの病態:
- 木村先生:類似手技(ハイドロリリースとハイドロダイセクションとブロックの違いと使い分け、注射針の操作技術
- 並木先生:悪化因子への介入~生活指導を例に~
動画の一般公開(YouTube):第32回 JNOSウェビナー[Web Seminar] 講義・質疑応答
第32回JNOSウェビナーの動画およびディスカッション(前半と後半の2つの動画)は、JNOSの公式YouTubeで公開致します。
- 前半(45分):講義(YouTube 動画 準備中)
講義➀ 書籍改訂のポイント(小林)
講義②-1 編者によるレクチャー(小林、並木) ファシアの解剖・概念」
- 後半(60分):講義・質疑(YouTube 動画 準備中)
講義②-2 編者によるレクチャー(木村):ハイドロリリースとハイドロダイセクションとブロックの差異、症例提示(採血後疼痛、星状神経節周囲ファシアの治療)
講義②-3 編者によるレクチャー(並木) : 悪化因子への対応~整形内科的生活指導~
質疑応答
- エコーで、Stacking fascia(ファシアの重積像)は、どのように見つけるのでしょうか?
- 星状神経節ブロック(SGB)は、局所麻酔薬を使わないと効果がでないと思いますが、ハイドロリリースとの使い分けについて、教えてください。
- Retro-laminal blockですが、昔は、コンパートメントブロックと言っていた気がしますが、異なるのでしょうか?
- スキマブロック(筋膜間ブロック)は、loss-of-resistance(LOR)法で、以前は実施していたと思います。エコーで何層にも重なっているスキマの「どこ」を狙えば良いのでしょうか?また、これは、見えない末梢神経をリリースしているという解釈になるのでしょうか?
- 質問④にも関連しますが、ファシアに自由神経終末が分布し、発痛源になるとのことですが、この場合「ファシアの痛み」は「神経の痛み」という理解で宜しいでしょうか?
- 専用フォーラム内でディスカッションもあり。
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