第60回 [学術集会前企画] 認識・実態・言葉の現状と未来を語る~ fascia、解剖構造(2022年10月29日開催)
一般社団法人 日本整形内科学研究会では、2022年10月29日(土) に第60回 JNOSウェビナー[Web Seminar] を開催いたしました。(申込みページ・抄録)。
今回は、学術集会前企画「JNOS 第5回学術集会、第3回日本ファシア会議」として、世界中で議論が進行中であり、複雑ともされる本分野の「言葉」をテーマに、「認識・実態・言葉の現状と未来を語る~ fascia、解剖構造」について、言葉の議論とたたき台となるディスカッションがどのように展開されているのかを公開する、公開ライブとなります。
対談・講師は、本分野の概念整理や言葉の整理・提案を先導しているJNOS学術局長・小林只先生、と拡大内視鏡を用いてfasciaの微細構造を直に観察し、その認識と構造についての深い洞察と再整理を進めている泌尿器科医・川島清隆先生です。このお二人のディスカッションは、過去にも当会学術集会や会議でも内部展開していましたが、非常にハイレベルかつ、そもそもの言語学、認知の仕組みなど広いテーマを扱っており、お二人の翻訳係として、白石吉彦先生と第5回学術集会の大会長でもある今北英高先生が座長として登壇されました。
講義動画は会員公開:第60回 JNOSウェビナー
第60回JNOSウェビナーの動画およびディスカッションは、JNOSの公式YouTubeで公開しております。
【目次】
- 0:00 開会のあいさつ 全体像の説明
- 3:00 Introduction 小林只「認識と思い込み」「機能としてのfasciaは確立し、構造としてのfasciaの議論へ」
- 15:40 対談① 「私」が属する世界、団体で異なる言葉と概念のギャップ
- 37:45 対談② 「人体をパーツの集まり」と認識してきたしまった解剖学の歴史認識
- 47:10 対談③ 「事例:血管を含む層?束?茎?回廊?」 構造名の付与と認識は表裏一体
- 54:56 対談④ 「fasciaは筋膜?ファシア?」「その他として分類されてきた結合組織」「fasciaと細胞外マトリックスの関係は?」
- 1:12:15 対談⑤「ルビンの壺の概念|fasciaは主か従か?」
- 1:17:30 対談⑥「パターン認識は、専門家の認識構造の基本であり限界か?」「手術における単純化と職人化」
- 1:27:55 対談⑦「ご献体・固定方法による構造観察・認識への影響」「(再)人体をパーツの集まりとして考えた際、fasciaの位置づけは?」
- 1:32:15 視聴者・質疑~閉会のあいさつ・本日のまとめ
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