第102回 ウェビナー 最先端シリーズ第10回 むち打ち症に対する総合診療 ～局所（注射・鍼・物療）☓ 内服（西洋薬、漢方薬、ビタミン・サプリ） ☓ α～

一般社団法人 日本整形内科学研究会では、2025年3月29日(土) に第102回 JNOSウェビナー[Web Seminar] を開催いたします。

今回は、「[治療技術の学習] 最先端シリーズ第10回　むち打ち症 に対する総合診療 ～局所（注射・鍼・物療）☓ 内服（西洋薬、漢方薬、ビタミン・サプリ） ☓ α～」 をテーマとして、むち打ち症の治療に着目をして講義をします。

具体的な診療技術（特に、動作分析、注射技術）は、過去ウェビナー（下記、参考資料参照、特に第4回と第72回）でも個別に扱っていますが、今回は、これらを総合的に全体像として扱います。ストレートネックへの対応と共通する内容が多く、多くの参加者に役立つことでしょう。

今回の内容は、スライド形式の情報提供では伝えきれない、小林先生の本質的な観方・技術の紹介（標準的なエビデンスの紹介ではなく、職人の臨床技術の紹介）を目的とします。そのため、演者によるリアルタイムの画角（外観＋エコー画像）で解説していきます。参加者の方々からの疑問に答える時間を十分にとり、ディスカッションを豊富に実施する予定です。

• 講演者
  • 小林 只先生（日本整形内科学研究会 理事・学術局長、弘前大学医学研究科総合地域医療推進学講座 講師、株式会社アカデミア研究開発支援 代表取締役社長、1級知的財産管理技能士、総合診療医）
• 座長・司会
  • 田中 稔 先生(日本整形内科学研究会 理事、仙台たなか整形外科 スポーツクリニック 院長)

目次（当日は変わる可能性もあります）

1. むち打ち症（頚部外傷）の病態
2. むち打ち症の発生パターン（事故の受傷機転、運転手の姿勢など）と、発痛源の関係性
3. むち打ち症のレッドフラッグ
4. むち打ち症の初期評価：
   例：頚部の発痛源評価（第4回ウェビナーの復習）
   例：頻度は非常に多いにもかかわらず、評価されていないことが多い「顎関節」と「舌」と「頭長筋・頚長筋」
5. むち打ち症の初期対応（薬物療法含む）のパターン（患者に応じた対応）
   例：筋緊張＋組織の微細損傷に対する漢方（葛根湯＋桂枝加朮附湯＋◯◯）＋ NSAIDs ＋ビタミン補充 の適応
   例：自律神経症状が強い場合の対応（四逆散＋香蘇散）＋ 少量ジアゼパム
   例：ネックカラーが病状を悪化させる場合、テーピング療法の適応、ソマセプトや皮膚鍼の活用
   例：ステロイド入りの局所注射の適応、発痛源・損傷部位の評価に応じて
6. 難治性のむち打ち症への対応（ストレートネックの評価対応とも近似）。
   例：疾病利得への対応
   例：過去の心因的トラウマへの対応
   例：発痛源残しへの対応
   例：頚長筋の触診技術、顎関節・舌の治療技術ほか
   例：上位胸椎の運動性の対応（呼吸法による治療）
   例：栄養、ビタミンほか

参考資料

• 小林只「痛みに対する新時代の薬物療法」書籍・THE整形内科 2016 p50-59
• 第1回JNOSウェビナー（2020年3月16日 21:00～）：分野「治療技術の学習」、テーマ「頚肩部 その1」、講師： 木村裕明、小林只、司会：石田岳　申込みページ、報告ページ（動画：一般公開）
• 第2回JNOSウェビナー（2020年3月28日 21:00～）：分野「治療技術の学習」、テーマ「頚肩部 その2」、講師： 木村裕明、小林只、司会：石田岳　申込みページ、報告ページ（動画：会員公開）
• 第3回JNOSウェビナー（2020年4月11日 21:00～）：分野「治療技術の学習」、テーマ「頚肩部 その3」、講師： 木村裕明、小林只、司会：銭田良博　申込みページ、報告ページ（動画：会員公開）
• 第4回JNOSウェビナー（2020年4月25日 21:00～[予定]）：分野「治療技術の学習」、テーマ「頚肩部 その4」、講師： 木村裕明、小林只、司会：銭田良博　申込みページ、報告ページ（動画：会員公開）
• 第72回JNOSウェビナー（2023年6月24日 20:30～）：分野「治療技術の学習」、「頚部痛⑤ アドバンス｜この2年の進歩と発展」、講師：木村裕明、木村ペインクリニックスタッフ、司会：小林只　申込みページ、報告ページ
  → ここで、頚部診療の全体像について（むちうち症の例も踏まえて） も少し紹介してあります。今回は、この全体像です。

開始は20時00分となりますのでご注意ください。(参加開始は19時40分)

詳細は下記をご参照ください。職種を問わず多くの方のご参加をお待ちしております。

第102回 JNOSウェビナー[Web Seminar]