一般社団法人 日本整形内科学研究会

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【講義資料公開・報告】第2回 JNOS ウェビナー[Web Seminar] (2020年3月28日[土]開催) - お知らせ

一般社団法人 日本整形内科学研究会では、2020年3月16日(月) に第2回 JNOSウェビナー[Web Seminar] を開催いたした。

これは、昨今のコロナウィルス感染拡大防止対策のみならず、従来からいただいていた、実際の集会、セミナーに参加するのが困難であるのでオンライン講座などをもっと積極的にやってほしいという要望に応えるものです。

概要:第2回 JNOSウェビナー[Web Seminar] 講義

第2回JNOSウェビナーは「頚肩部 その2」をテーマに開催しました。
40分の講義に続き、50分余り参加者との双方向性のディスカッションに盛り上がり(10程度の質問がでまして、時間切れでした)、ウェビナーならではのメリットが活きた機会となりました。

今回扱ったテーマは第1回で扱った「僧帽筋・肩甲挙筋・棘上筋・菱形筋」の復習を基礎とし、学術局長小林只先生による以下の項目の動作分析(2画面配信を用いた前方姿と後方姿の配信)と、会長木村裕明先生による各発痛源に対応した治療手技のポイントと解説でした(以下図参照)。

  • 副神経・胸鎖乳突筋:副神経の治療部位の鑑別、胸鎖乳突筋との滑走姓評価
  • 第1肋骨上部(前鋸筋、後斜角筋):前鋸筋と斜角筋の鑑別。斜角筋と腕神経叢の鑑別(初学者が安全に治療しやすい斜角筋、中級者が慎重に攻める腕神経叢)
  • 肩甲下筋上部線維:後頚部痛の発痛源としての評価法
  • 菱形筋:大菱形筋と小菱形筋の鑑別
  • 頭板状筋/頚板状筋:後頚部痛の発痛源としての評価法
  • 後頭下筋:後頚部痛の発痛源としての評価法
  • 腸肋筋・最長筋と肩甲背神経・動脈の鑑別


動画公開:第2回 JNOSウェビナー[Web Seminar] 講義

第2回JNOSウェビナーの動画およびディスカッションは、会員限定フォーラムで閲覧可能です。

  • 前半の講義動画(45分程度)

質疑応答[目次]:第2回 JNOSウェビナー[Web Seminar] 

  • セミナー中の質疑応答の動画(30分程):目次は以下です。
    質疑応答は、会員アーカイブで動画で視聴できます。
  • 00:18 質問1)動作痛には収縮痛と伸張痛がありますが、今回の動作分析は、伸張痛(ストレッチ・ペイン)の評価に絞ったのはなぜでしょうか?
  • 01:04 質問2)動作分析には、自動運動(aROM: active range of motion)と他動運動(pROM: passive range of motion)がありますが、今回の動作分析は自動運動での評価と考えてよろしいでしょうか?
  • 03:07 質問3)治療箇所は何箇所になることが多いのでしょうか?
  • 03:38 質問4)薬液注入時に(いい意味での)注入時痛が出た時の方が効果が良いような印象がありますが、いかがですか?また、注入時痛と再現痛は何が違いますか?
  • 04:22 質問5)再現痛にも「患者が、自分の症状のようだ」と実感できた場合の方が有効のように実感していますが、いかがでしょうか?また、再現痛が強いほど、鎮痛効果が高いのでしょうか?
  • 09:23 質問6)発痛源評価における、触診による圧痛点評価と動作分析の位置づけを教えてください。動作分析は難しいし、時間がかかります。まずは圧痛評価して「あたり」をつけてから動作分析ではいかがでしょうか?
  • 12:52 質問7)そもそも忙しい外来で、発痛源検索のための「動作分析」をどこまで追求する必要があるのでしょうか?
  • 14:56 質問8)動作分析を行った際、複数の動作で痛みの誘発がみられた場合の治療ポイントの選定はどうなるのでしょうか?
  • 19:24 質問9)後頭下筋と外眼筋の関係について、教えてください。また、眼球運動の方向と発痛源の関係について教えてください。
  • 22:55 質問10)後頭下筋群の評価時の「目の動かし方のコツ」、そして「臨床の現場での患者さんの具体的な診察方法」について教えてください。
  • 専用フォーラム内でディスカッションもあり。
  • 肩甲舌骨筋と肩甲下筋上部線維の描出方法についての動画(会員フォーラム)

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