一般社団法人 日本整形内科学研究会では、2020年5月9日(土) に第5回 JNOSウェビナー[Web Seminar] を開催いたした。
これは、昨今のコロナウィルス感染拡大防止対策のみならず、従来からいただいていた、実際の集会、セミナーに参加するのが困難であるのでオンライン講座などをもっと積極的にやってほしいという要望に応えるものです。
概要:第5回 JNOSウェビナー[Web Seminar] 講義
第5回JNOSウェビナーは「Angiosome(アンギオソーム)を活用したFasciaの発痛源評価と治療~総論、症例1」をテーマに開催しました。
今回は、機材トラブルがあり、講師側の音声が一部聞き取りにくいこと等あり、参加者のみなさま方にはこの場をかりてお詫び申し上げます。
このような中においても、10分のJNOSウェビナーの方針とスケジュールの紹介後、約60分の講義に続き、20分程の質疑応答の時間には7個の質問がでるほどの盛況ぶりでした。
- 学術局長小林只先生による、JNOSウェビナーの方針とスケジュールの紹介
- 会長木村裕明先生による、エコーガイド下Fasciaハイドロリリースの歴史と概要説明後、オリジナルの解剖図を元に「アンギオソームとは何か?」そして、その疼痛メカニズム仮説に関して紹介。
- 浅賀亮哉先生と黒沢理人先生による、アンギオソームの評価に至るまでの一連の系統評価(可動域評価、fasciaの評価、神経学的評価)の紹介、および評価のライブデモ。
- 黒沢理人先生による、アンギオソーム活用前のファシアを中心とした基本的発痛源評価の動画解説(半膜様筋・斜膝下靱帯、iliocapsularis m. など)
- 浅賀亮哉先生による、難治性の右上肢しびれ感と筋力低下を主訴に受診した患者に対して、アンギオソームを踏まえた評価法と対応するハイドロリリース手技の実際の評価・治療経過を段階的に紹介。
という盛り沢山の内容でした(以下図参照)。
特に症例では、アンギオソームという新しい評価方法を既存の評価方法との位置づけを意識しながらも、現場で困っている患者に対して「どのように適応させるか?」という試行錯誤の体験を共有することができました。
動画公開:第5回 JNOSウェビナー[Web Seminar] 講義
第5回JNOSウェビナーの動画およびディスカッションは、会員限定フォーラムで閲覧可能です
- 前半の講義動画(準備中)
小林:JNOSウェビナーの紹介(10分程)
木村、浅賀、黒沢:講義(60分程)
質疑応答[目次]:第5回 JNOSウェビナー[Web Seminar]
- セミナー中の質疑応答の動画(13分程):目次は以下です。
質疑応答は、会員アーカイブで動画で視聴できます。(一部 調製中)
- 00:27 質問1)最初の問診の段階でシビレや冷えなど、動脈関連を疑うような臨床所見はなあったのでしょうか?
- 02:57 質問2)ハイドロリリース後、液体が入ることで組織が見えやすくなることがあるが、それとリリースによって血管拍動が増えたのかはどうやって鑑別するのでしょうか?
- 04:30 質問3)アンギオソームが発痛源となる場合の患者の主観的所見はありますか?
- 06:16 質問4)動脈に沿った圧痛の評価はするのでしょうか?
- 08:06 質問5)握力が改善したのは特にどの治療が効いていたのでしょうか?
- 11:55 副会長洞口先生のコメント
- 専用フォーラム内でディスカッションもあり。
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