一般社団法人 日本整形内科学研究会では、2020年6月6日(土) に第7回 JNOSウェビナー[Web Seminar] を開催いたした。
これは、昨今のコロナウィルス感染拡大防止対策のみならず、従来からいただいていた、実際の集会、セミナーに参加するのが困難であるのでオンライン講座などをもっと積極的にやってほしいという要望に応えるものです。
概要:第7回 JNOSウェビナー[Web Seminar] 講義
第7回JNOSウェビナーは「エコーセミナー1 頚部:動きを加えたエコー解剖の理解を目指して」をテーマに開催しました。
約60分の講義と実演に続き、25分程の質疑応答の時間を通して盛況でした。
- 会長木村裕明先生による開会の挨拶の後、石田岳先生による頸部のエコー描出の紹介がありました。
- 銭田良博先生による、触診のための基本肢位の概説後、指先・手掌などの触診のための基本操作技術(プローブと指先の関係など)の説明がありました。
- 鵜川浩一先生のオリジナル解剖イラストとともに、後頭下筋郡、神経根・腕神経叢、棘筋・多裂筋・最長筋などについて、エコーを使わない触診技術(体表指標からの触診技術)とエコーガイド下触診の具体的手法について説明がありました。
- 谷掛洋平先生より、上記組織のエコーが画像描出の方法の一例が提示されました。
- 全体を通じて、エコーの触診への有効活用方法と、頸部の主要組織のエコー描出方法について、3通り(銭田先生・鵜川浩一先生、谷掛洋平先生、石田岳先生)の方法を提示し、参加者にとって、どの方法が実施しやすいかを考えて頂くことで、頸部エコーの臨床での活用のヒントを多角的に提示することができました。
- 質疑応答では、会長の木村裕明先生と、学術局長の小林只先生より、エコーガイド下触診の臨床でのコツや考え方に関して有益なフィードバックを頂きました。
動画公開:第7回 JNOSウェビナー[Web Seminar] 講義
第7回JNOSウェビナーの動画およびディスカッションは、会員限定フォーラムで閲覧可能です
- 前半の講義動画(60分程)
- 00:05 開会のあいさつ(銭田→鈴木)
- 02:05 講義1(石田)
- 05:43 講義2(銭田)
- 28:24 講義3(谷掛)
- 37:29 講義4(鵜川)
- 45:16 講義5(谷掛)
質疑応答[目次]:第7回 JNOSウェビナー[Web Seminar]
- セミナー中の質疑応答の動画(25分程):目次は以下です。
質疑応答は、会員アーカイブで動画で視聴できます。(一部 調製中)
- 00:00 タイトル
- 00:05 質問1) 上位頚椎を触診する際に、動脈硬化があるかもしれない症例の場合、
総頚動脈はどのようにして触診していくのか、その際の注意事項など教えて頂けませんか?- 06:05 エコーガイド下触診する際に交差法で行い、指で触ると言われていましたが、
エコーで見ながら筋のレイヤーを触り分けるときに今どの層を触っているかという指標があれば教えて頂きたい。- 10:18 エコーガイド下触診の方法には、「fasciaリリースの基本と臨床(文光堂2017)」の」書籍には3通り示されている。
①プローブの横を短軸で押していく。
②プローブを最初に当てて、その当てた場所を外してから当てた場所をブラインドで触診する。
③エコーガイド下触診としてプローブ自体で圧痛を取り、画面を端に寄せてプローブの角で押す。
今日の説明は1つ目だけだったが、実際の臨床または研究では他の2つもこのようにやっている、もしくは使い分けている、などのご見解があればご説明いただきたい。- 13:01 補足説明
- 17:07 締めの挨拶(谷掛)
- 21:05 閉会の挨拶(鈴木)
- 専用フォーラム内でディスカッションもあり。
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