一般社団法人 日本整形内科学研究会では、2021年6月12日(土) に第30回 JNOSウェビナー[Web Seminar] を開催しました。
これは、昨今のコロナウィルス感染拡大防止対策のみならず、従来からいただいていた、実際の集会、セミナーに参加するのが困難であるのでオンライン講座などをもっと積極的にやってほしいという要望に応えるものです。
概要:第30回 JNOSウェビナー 講義「Fasciaに対する温熱療法の基礎①」
一般社団法人 日本整形内科学研究会では、2021年6月12日(土) に第30回 JNOSウェビナー[Web Seminar] を開催いたしました(申込みページ・抄録)。
今回は「学術情報分野」で「Fasciaに対する温熱療法の基礎①」というテーマで、銭田 良博先生 (日本整形内科学研究会 理事・副会長・運営管理局長・株式会社ゼニタ 代表取締役社長)が講師を務め、座長は辻村孝之先生(日本整形内科学研究会理事・関西ブロック副部長、滋賀県長浜市 フィジオ、滋賀医科大学附属病院 学際的痛み治療センター)でお届けしました。
2020年11月に開催されたJNOS第3回学術集会&第1回ファシア会議(FRC)で講演させていただいた内容を、さらに丁寧にお話したものであり、感性工学研究(博士課程)で物理療法を研究している立場から、数多ある物理療法の特性と活用について講義、および実技が紹介されました。
【当日の要旨】
動画公開(会員限定公開):第30回 JNOSウェビナー[Web Seminar] 講義・質疑応答
第30回JNOSウェビナーの動画およびディスカッションは、会員限定フォーラムで閲覧可能です
- 前半の講義動画(60分)
- 実演・ディスカッション(30分)
- 質問1:表面温度と深部温度を測っていましたが、深部温度とはどのくらいの深さの事をでしょうか?
- 質問2:物理療法の欠点として「効果の持続」という点があると思うのですが、物理療法+fasciaハイドロリリースや徒手でのFasciaリリースなどを加えることで、効果を持続させることができると思われますか?
- 質問3:SSPといった刺さない鍼の物理療法機器を使う際の、使用の意図や狙う場所などリリースの前後で行う意味はどういったところにあると思われますか?
- 質問4:今回使用したホットパックは湿性・乾性どちらですか?また、実際にホットパックを使用する際の時間の目安や効果などを教えていただきたいです。
- 質問5:温熱というだけであれば、アイロンという療法もあると思います。超音波であればレーザーを使用しているという先生もおられますが、実際効果があるのは熱によるものなのか、もしくは音波によるものなのか先生はどのようにお考えですか?
- 質問6:以前脳腫瘍に対してラジオ波で治療を試みたことがあるのですが、実際に目的の部分に対して目標の温度に上げていくのがとても難しいなかなか実用には至らなかった経験があります。ホットパックのような温熱療法と今回ご紹介いただいたラジオ波や音波では違ったことをやっているのではないかと思うのですが、先生のご見解はいかがでしょうか?
- 質問7:ショックウェーブの効果や臨床的な適応はどうお考えですか?
- 質問8:鍼の切皮の痛みを軽くするのであれば、事前の物理療法の意味があると思います。しかし狙う筋膜にどのような効果を示しているかという点では少し別のような気がしますが先生のお考えをお聞かせください。
- 専用フォーラム内でディスカッションもあり。
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