[出版記念] 痛み探偵~炎症性疾患とファシア~
一般社団法人 日本整形内科学研究会では、2021年10月23日(土) に第39回 JNOSウェビナー[Web Seminar] を開催いたします。
今回は当会会員であられる諏訪中央病院 リウマチ膠原病内科 医長 須田 万勢(Suda Masei)先生による書籍「痛み探偵の事件簿炎症?非炎症?古今東西の医学を駆使して筋骨格痛の真犯人を暴け!」(日本医事新報社)の発刊を記念して、須田先生ご自身よる講義をいただきます。
須田先生は、「閃めく経絡(ひらめくけいらく) 現代医学のミステリーに鍼灸の“サイエンス”が挑む!(医道の日本)」の監訳者の1人でありつつ、西洋医学的知見としては総合診療、膠原病の専門家でもあり、東洋医学への造詣の深い先生です。
以下、演者からのメッセージです。
【演者からのメッセージ】
本書は、実臨床の中で、炎症性・非炎症性の痛みが混じった”Difficult Case (=「難事件」)”に対して、発痛源を推理し、解決していく過程を探偵小説風のストーリーに仕立てたものです。当会学術局長の小林先生が監修を担当し、ファシア、痛み、ハイドロリリースなどのテーマについての学術的な掘り下げも行いました。さらに、ファシアという組織の特性から、東洋医学で扱う「経穴」「経絡」という作業仮説を検証する意欲的な取り組みも行われ、東洋医学と西洋医学の架け橋となる可能性もあります。
今回のウェビナーでは、本書と同様に、臨床で出会う「一見すると発痛源がわかりにくい痛み」のケースを提示します。肩痛、膝痛、腰痛などのコモンな症状から、リウマチ膠原病をはじめとした炎症性疾患を見つけ出して治療し、さらに既知の疾患による痛みのパターンと「何かが違う」と感じたときに、fascial pain syndromeを考え、ハイドロリリースによって仮説を検証するまでの過程を再現して解説します。その過程で、「炎症性」と思われているリウマチ疾患にも、様々な非炎症性の痛みが合併してくる(逆もまた然り)ダイナミズムを体感いただけるはずです。医師だけでなく、リハビリテーションスタッフ、鍼灸師のみなさまにもお楽しみいただける内容になっております。
とても楽しみですね。特に、以下のような疑問を感じる方、是非御参加下さい。
- 運動器疾患に埋もれている見逃されている炎症性疾患(膠原病)への気付き方、炎症性疾患への治療と、ファシアなどの非炎症性疾患とを相互評価し、治療していく手法・考え方を学べます。
- 炎症性疾患へのアンテナ感度を上げ、レッドフラッグへの見識と気付き方を学べます。
- 例えば、仙腸関節傷害の腰殿部痛の患者に、脊椎関節炎が基礎疾患にあるか?を判断できますか?
- 変形性膝関節症を、Inflammatory OA と Non-Inflammatory OA に区別し、対応できますか?
- 関節リウマチの患者が、関節に痛みを訴えたら、関節内の症状か、関節外の症状かを判別し、治療し分けることができますか?
そして、本書は、膠原病、総合診療、東洋医学の大家の先生方からも推薦頂いております。
推薦文掲載(リンク)
- 岡田正人先生(聖路加国際病院 Immuno-Rheumatology Centerセンター長)
- 山中克郎先生(福島県立医科大学会津医療センター総合内科学講座教授)
- 粕谷大智先生(東京大学医学部附属病院リハビリテーション部鍼灸部門主任)
詳細は下記をご参照ください。多くの方のご参加をお待ちしております。
第39回 JNOSウェビナー[Web Seminar]
日時 | 2021年10月23日(土) 20:40-22:30
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参加申込開始・締切 |
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主催 | 一般社団法人日本整形内科学研究会(Japan Non-surgical Orthopedics Society; JNOS) |
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申し込み方法 |
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問い合わせ先 | 一般社団法人日本整形内科学研究会 お問い合わせフォーム |