第50回 [治療技術分野] 多職種が聞きたい症候学〜鍼灸師編② 背部痛〜
一般社団法人 日本整形内科学研究会では、2022年5月14日(土) に、ついに第50回となる JNOSウェビナー[Web Seminar] を開催いたしました。(申込みページ・抄録)。
今回は「治療技術」分野をテーマに、「多職種が聞きたい症候学〜鍼灸師編②」 でした。第1回の実施報告はこちらです。
- 司会・コーディネーター:並木 宏文(日本整形内科学研究会 理事、地域医療振興協会 公立久米島病院 院長、2級知的財産管理技能士)
- コメンテーター:小林 只(日本整形内科学研究会 理事・学術局長、弘前大学医学部附属病院総合診療部 学内講師、1級知的財産管理技能士、AIPE認定 知的財産アナリスト(特許/コンテンツ))
- パネリスト:手代木 弘成(JNOS会員、東華鍼灸整骨院 院長(宮城県仙台市))
- パネリスト:小林 由磨(JNOS会員、鍼灸院みがき 院長(東京都文京区))
- パネリスト:国生 浩久(JNOS会員、ひろ鍼灸院 院長(鹿児島県鹿児島市))
- パネリスト:銭田 良博(JNOS理事・副会長・運営管理局長、株式会社ゼニタ 代表取締役社長 (愛知県名古屋市)、一般社団法人日本臨床リカレント教育研究センター(JCREARC)理事長)
当日は以下のスケジュールで実施しました。非常に盛り上がり、線維筋痛症の後半例については、次回の第3回へ持ち越して引き続きディスカッションする予定です!
目次(予定)
- A 症候学の導入(問診の重要性:事実質問のウェビナーで使用した内容)
- B 症例提示(2例|① 腰背部痛、②線維筋痛症)
- 1. 症例提示
- 2. 質疑・ディスカッション
- 3. 症状確認の要点ポイント
- C まとめ、参加者からの質問
当日は、鍼灸師のパネリストから、実際に現場で判断に悩んだ患者さんを紹介頂き、コメンテーターである小林先生がライブで情報をまとめながら、ディスカッションしました。当日のチャットも大盛況で、なまなましい現場の判断やコツが飛び交いました。参加者には、当日小林先生がまとめたスライドが事後学習用として配布されました。
医学的な要素としては:
- 局所の圧痛所見の医学的解釈について
- 叩打痛がない=圧迫骨折否定ではない。
- 整形外科での脊椎MRIで異常なしであっても、MRIの撮影条件によっては脊椎病変、また後腹膜臓器などの内科疾患は見逃されていることも稀ではない。
コミュニケーションとしては:
- 医師からは、鍼灸師の先生が、これだけ患者を丁寧に評価していることに驚いた。
- 鍼灸師からは、連携する医療機関側の事情や考え方を知ることができて、有意義だった。
- 自称”線維筋痛症”患者へのコミュニケーション方法
- うつ状態の評価と心療内科への紹介・勧めの話し方
などの感想やコメントが挙りました。今回のように、鍼灸師と医師がリアルタイムに公平にディスカッションできる機会は、当会ならではの強みの1つです。今後も、このシリーズを続けていきます。登壇希望の方は、ぜひご連絡下さい。
講義動画は会員公開:第50回 JNOSウェビナー
第50回JNOSウェビナーの動画およびディスカッションは、会員限定公開します。
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