第55回 [治療技術分野]痛みの悪化因子を考える ~貧血・栄養・電解質等~
一般社団法人 日本整形内科学研究会では、2022年7月30日(土) に第55回 JNOSウェビナー[Web Seminar] を開催いたします。
尚、今回は開始は20時30分となりますのでご注意ください。(参加開始は20時10分)
今回は「治療技術」分野をテーマに、「痛みの悪化因子を考える ~貧血・栄養・電解質等~」 となります。
- 司会:並木 宏文(日本整形内科学研究会 理事、地域医療振興協会 公立久米島病院 院長、2級知的財産管理技能士)
- 講師:小林 只(日本整形内科学研究会 理事・学術局長、弘前大学医学部附属病院総合診療部 学内講師、1級知的財産管理技能士、AIPE認定 知的財産アナリスト(特許/コンテンツ)
最近のウェビナーでは、悪化因子に関するウェビナーを多く扱っております。
- 第19回~全4回 総合医による、行動変容と事実質問・メタファシリテ-ション(リンク)
第39回 リウマチ医による、炎症性疾患とファシア(リンク) - 第46回 理学療法士による、自律神経、皮膚刺激、心理(リンク)
- 第53回 理学療法士による、糖尿病とfascia(リンク)
- 第54回 鍼灸師・総合医による、線維筋痛症の症候学(リンク)
【講師からのコメント】
今回も、悪化因子シリーズのウェビナーです。最近は、糖尿病、認知行動療法、運動療法も扱っていますが、心身の資本は栄養も大切です。
慢性痛、多愁訴の患者では、ホルモン・膠原病はもちろんですが、鉄欠乏症、低Mg血症、低K血症などのミネラル電解質異常、タンパク質不足、不適切な炭水化物制限による甲状腺機能低下、プロテイン補充ではないアミノ酸製剤の補充による必須アミノ酸不足からの質的栄養失調など、いろいろあります。
近年でも、脚気(vB1不足)は珍しくありません。かといって、vB1のみ内服すると、vB2欠乏になります。鉄にしてもホウレンソウを頑張って食べている方もいますが、鉄は土壌にあるミネラルです、土壌栽培でない(=水耕栽培)ホウレンソウには鉄分は十分に含まれていません。Hb低下がない鉄欠乏症は、女性は必発です。医学でも Iron deficiency without anemia(≒症候性鉄欠乏症)石灰沈着の運動器疾患を有する人は、基本的に低Mg傾向です。
ウェビナーでは、コロナ後遺症と栄養状態ついても!と御依頼頂いていますので、質疑応答で扱いたいと思います。コロナ後遺症は、慢性上咽頭炎、相対的副腎機能低下症、ビタミン・ミネラル欠乏症による栄養など、いろいろありますがパターンもあります。
局所の発痛源を正確に同定し、治療・介入できたとしても、数日で、あるいは1週間程度で症状が戻ってしまう患者は稀ではありません。もちろん、局所治療の精度や手法の影響かもしれませんが、「身体」「心理」「生活」という悪化因子へのケアは極めて大切です。今回は、症候性鉄欠乏症(Hbが低下していない鉄欠乏性”貧血”)、ビタミン、ミネラルの異常などの悪化因子に、いかに気が付き、対応するかについて、具体的な事例をベースに、視聴者の方々にも考えて頂くウェビナーを予定しています。
痛みが悪化する要因について幅広い観点の知見をご紹介し参加者の皆様と共有をしたいと思っております。
皆様のご参加をお待ちしております。
第55回 JNOSウェビナー[Web Seminar]
日時 | 2022年7月30日(土) 20:10(参加開始) 20:30(ウェビナー開始) 22:00(終了)
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参加申込開始・締切 |
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主催 | 一般社団法人日本整形内科学研究会(Japan Non-surgical Orthopedics Society; JNOS) |
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申し込み方法 |
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問い合わせ先 | 一般社団法人日本整形内科学研究会 お問い合わせフォーム |