一般社団法人 日本整形内科学研究会

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【開催報告】第76回 ウェビナー [治療技術の学習] 論文出版記念 エコーガイド下注射の全体像(2023年9月2日開催) - お知らせ

【開催報告】第76回 ウェビナー [治療技術の学習] 論文出版記念 エコーガイド下注射の全体像(2023年9月2日開催)

一般社団法人 日本整形内科学研究会では、2023年9月2日(土) に第75回 JNOSウェビナー[Web Seminar] を開催しました。

今回は「治療技術の学習」分野をテーマに、福井 翔先生(杏林大学 総合医療学教室 助教)と須田 万勢先生(諏訪中央病院 リウマチ膠原病内科 医長)の二人の先生による「論文出版記念 エコーガイド下注射の全体像」と題したた講演を行いました。

CHAT-GPTを使ったレビュー論文作成から、文献検索などから、レビュー論文の位置付けと最新の方法のお話から、エコーガイド下注射についての医療費から患者のメリットまで含めた幅広いレビューについてご紹介いただきました。

  • エコーガイド下注射の処置中でも、患者の痛みは良くなっているという論文報告があるとのこと、大変興味深い内容でした。
    ・精度
    ・患者の苦痛
    ・実施時間
    ・費用

福井先生は、リウマチ領域で著名な国際誌であるBest Practice & Research Clinical Rheumatology(インパクトファクター 5.2(2022年))のレビュー論文の筆頭著者です。リウマチ膠原病領域における、炎症性病態と非炎症性病態に対して、エコーガイド下注射(関節穿刺吸引、注射、ほか)の全体像が記載されています。ここには、エコーガイド下ハイドロリリースについても記載された、世界初のレビュー論文です

Fukui, S., Rokutanda, R., Kawaai, S., Suda, M., Iwata, F., Okada, M., & Kishimoto, M. (2023). Current evidence and practical knowledge for ultrasound-guided procedures in rheumatology: Joint aspiration, injection, and other applications. Best Practice & Research Clinical Rheumatology, 101832. リンク

もう一人の演者の須田先生は、JNOSウェビナーでもお馴染みの先生で、痛み探偵の事件簿の著者です。炎症性疾患と非炎症性疾患、西洋医学と東洋医学についてウェビナーでも分かりやすくご紹介いただいております。

2021年10月23日(土)  第39回 JNOSウェビナーの講演動画「痛み探偵の事件簿(日本医事新報社 2021)の発刊記念講演」のダイジェスト版(YouTube公開リンク

登壇者は以下です:

  • 講師:福井 翔先生(杏林大学 総合医療学教室 助教、Research Fellow, Division of Rheumatology, Brigham and Women’s Hospital and Harvard Medical School)
  • 講師:須田 万勢先生(日本整形内科学研究会 会員、諏訪中央病院 リウマチ膠原病内科 医長)
  • 司会・座長:小林 只(日本整形内科学研究会 理事・学術局長、弘前大学医学部附属病院総合診療部 学内講師、1級知的財産管理技能士、AIPE認定 知的財産アナリスト(特許/コンテンツ)

 

講義動画は会員公開:第76回 JNOSウェビナー

第76回JNOSウェビナーの動画およびディスカッションは、会員限定フォーラムで閲覧可能です。

  • 講義1 70分
  • 質疑対応・ディスカッション 20分

2022年夏より開始した、当会ウェビナーの目玉でもある、リアルタイムチャット(並列解説)のテキストについても、アーカイブで共有するようにしました。是非、臨場感を感じて頂ければ幸いです。ライブ参加も、どんどんブラッシュアップしていますので、楽しみに下さい。

以下、チャットの例

  • 今回のレビュー論文のURLです:https://doi.org/10.1016/j.berh.2023.101832
  • テーマ:AI活用した論文作成 例:CHAT-GPTのプラグイン 「コンセンサス」
  • さっそく、入れてみます!!
  • 「発熱の後に関節炎」 感染症含め全身性疾患、局所性疾患は→「関節炎の後に発熱」
  • 大病院、小病院、クリニック、治療院などでの対応の差異までを踏まえた、現実的なお話は、とてもタメになりますね(*^^*)
  • 全身疾患の評価の「診断遅れ」は、局所治療が普及してくると、繰り返しでてくる話題ですよね。
  • SpA = spondyloarthritis (脊椎関節炎)です。
  • 参考:JNOS過去ウェビナー
    第1回:テーマ「主訴の分析:時間分析・事実分析による診断精度の向上」
    第1回の報告ページ(JNOS公式HP)+講義動画のYouTube公開
    https://www.jnos.or.jp/archives/information/4132
  • エコーガイド下注射の処置中でも、患者の痛みは良くなっているという論文報告があるのですね!興味深いですね~
    ・精度
    ・患者の苦痛
    ・実施時間
    ・費用
    非常に実臨床を反映した素晴らしいまとめですね~
  • リリースを実施している医療者の名称は、「リリーサー(笑)」新しいフレーズですね~

 

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