一般社団法人 日本整形内科学研究会 -JNOS- では2018年11月17日土曜日、18日日曜日に東京 高田馬場にて第1回 学術集会を開催しました。
今回は法人化後初の記念すべき学術集会となり、メインテーマを『JNOSの未来』と設定して開催されました。(プログラムはこちら)。
2018年11月17日 (一日目)
【特別講演】
「無刀流整形外科 運動器治療の現状とこれからの進む方向」
国立病院機構徳島病院整形外科 柏口新二先生
本学術集会最初のセッションは国立病院機構徳島病院整形外科 柏口新二先生による特別講演「無刀流整形外科 運動器治療の現状とこれからの進む方向」です。
タイトルの通り、メスに頼らない運動器治療についての柏口新二先生の取り組みなど非常に興味深い講演をいただきました。
柏口新二先生
運動器治療の現状とこれからの進む方向」
シンポジウム -JNOSの未来-
続いて「JNOSの未来」をテーマとしたシンポジウムを開催しました。
シンポジストがそれぞれの立場から、Fasciaに関係する運動器疼痛および難治性疼痛等における診療・学術・教育・研究の発展の為に何をすべきかを発表、議論を行いました。
5th Fascia Research Congress
FIFTH INTERNATIONAL FASCIA RESEARCH CONGRESS : The Best Basic Science Abstract(最優秀基礎科学要旨賞)
第1回学術集会の直前2018年11月14日~15日にドイツベルリンで開催されていた第5回国際Fascia研究会議において当会会員(現、理事)である今北英高先生(畿央大学 健康科学研究科教授)の研究発表がThe Best Basic Science Abstract(最優秀基礎科学要旨賞)となり、当会としても表彰式を行わせていただきました。
2018年11月18日 (二日目)
JNOS活動報告
二日目の最初はJNOSの各組織、委員、ブロックから活動報告がありました。
【特別講演】
「肩の痛みに対する超音波ガイド下神経ブロック併用によるリハビリテーションへの応用」
水谷痛みのクリニック 臼井要介先生(麻酔科医)
二日目の後半は「肩の痛みに対する超音波ガイド下神経ブロック併用によるリハビリテーションへの応用」と題して水谷痛みのクリニック 臼井要介先生の特別講演を開催しました。
この講演の中では、動作分析、罹患部位の特定、エコー画像の状況、解剖写真など多くの側面から、臼井先生の行われている治療に関する説明があり、非常に興味深い講演となりました。
総括
今回は一般社団法人 日本整形内科学研究会 -JNOS- として第1回目の学術集会として、外部からのお招きをさせていただいた講師の方々の講演や、多職種の会員プレゼンテーションなどから、今後のJNOSの目指す方向が、色々な側面から共有、議論ができた非常に有用な場となりました。
今後も、今回のようにより深い情報交換を行うことにより、Fasciaに関係する運動器疼痛および難治性疼痛等における診療・学術・教育・研究の発展に寄与してゆく所存です。
本学術集会の運営にご協力をいただいたMSKメディカルサポート株式会社様、東洋レヂン株式会社様、キヤノンメディカルシステムズ株式会社様、コニカミノルタ株式会社様、日本シグマックス株式会社様、セイリン株式会社様、を始めとする、全ての関係者の方々へ、この場を使い感謝の意を表させていただきます。
日本整形内科学研究会 -JNOS-では、今回のような学術集会を始めとする場で、痛みに関する理解を深め、治療技術の発展の為、ともに研究を行う治療者、研究者を募集しています。詳細は「入会について」を参照願います。